政治学者、PTA会長になる から考える、保守的なトップがいるチームの変え方
●課題
いまいるチームにて、いろいろな不合理がある。データをもとに説明しても理解されず、採用もされない。改善どんどんしてね!と耳障りの良いこと言うけど、いざ提案しても前例踏襲でなにも動かさないし、動かせるか上に聞くことすらしない。
この不満を解決するヒントが欲しい。
PTA=前例踏襲型で運用が固定化しており、メールすらまともに使えない組織の改革は近いところがある気がするので読んでみる。
●この書籍からの学び(勝手な解釈)箇条書き
★結論⭐︎
・改革するためには、1.数的優位 2.正論ではなく対話 3.強権発動 が実現の力になる
・明らかに変えるべき!と思っても、自分の思いもよらない意義があるかも。焦らず、周りの意見を聞こう。
・パワーキーマン頼みではなく、誰でも無事に運営できるシステムを構築する
★詳細⭐︎
・こういう組織では、角を立てないこと>>>>>>>>合理性でみんな楽になる と言う考え方。不満はあるけど、矢面に立つリスクとるくらいならガマンする考え方。というか、実際に矢面に立つ人だけ損するシステムになってる。理屈もダメだし、理屈があっても馴れ合い優先。正論言うだけじゃ無理。
→責任転嫁する、多数派の意見という共通認識を得る、パワープレイヤー(偉い人)を抑えると鶴の一声、事後報告(お伺い立てないでやっちゃう)
・「正当な手続きに則って、一部の隙もない正論なので、言うことを聞きなさい!」とはならない。大人でも。
・「後から怒られたくないよね」が何よりも優先される人がいる
・企業ならサービスの対価という発想は必要。ボランティアなら対価という考え方はいらない。
・議論とは、ある問題への対処判断が別れた時に、ゴールを共有しつつどちらのルートでいくべきか情報を出し合ってよりよい選択をすること
・保守派の正体は、「変えること」は仕事に含まれず、プロセス通りに間違いなく仕事することが目的の善良な自民。なので改革は目的の真逆であり賛成されない。
・間違えないことが正解という感覚。○か×しかなくその絶対値を考えない。
・「自分でも決めていいんだ」と思える、ミスしたことより活動していることが評価される場をつくる。そのためにはどうするか。
→自分がロールモデルとなって、たくさんミスしても評価される。他人のミスを責めず、でも活動したから偉いよねという。なるべく決めてもらってみる。そしてそれを成功させていい気持ちになってもらう。
・ママはつかれている。金曜は白目。子をママと離してあげる。子供のやること(宿題)を処理させる。明日も大変だから延々とやらない。
・え、そんな理由で休んでいいの?「子供の看病、こどものグズリの対応」を自ら実践してロールモデルになる。育業パパチームができるといいよね。
→平日急に子供都合で休める。夏休みに対応できる。家で一緒に。
・保守派もマジ地獄と思ってるものは、積極的に理由適当につけてなくす。
→これがまず取り組むことかも。(これをやるときに、断捨離活動の一環です、断捨離活動ではできるだけ重複作業を排除します)のように、次の活動の伏線も貼っておくとよさそう。
→変えたいことを自分なりにまとめつつ、全員同意、半分同意などで戦略立てていく。(休暇管理と在宅重複無駄だろ、ポイント取れる運用にしろよ等)
→改革派を黙らせる旗印を持てると良い。育業ですよね、パワハラありえないよね、法令違反ありえないよね、忖度はパワー無視する
・困難な課題は別の課題と組み合わせて、ごまかし解決ができるかも。ちょうどこれこれなので、合体させちゃいましょう。
・とはいえ、過去の尽力(そぐわないし、地獄を作った原因ではあるが、当時の理不尽の尊い犠牲となった人たち)を馬鹿にしてはいけない。そこは今後の展開とは別に、とりあえず敬意をはらっとけ。減るもんじゃなし。
・絶対にダメなこと、筋の通らないことは、ハッキリ簡潔にNOをいう。いい加減や曖昧はなく、ハッキリいう。角立てる覚悟で。
て空気感を変えるには、孤軍奮闘ではなく仲間がいる。その中にインフルエンサーがいればなお良い。
・「いや、これ絶対いらないだろ!」と思えるような悪いシステムでも、意見を聞くと思いもよらないメリットがあるかも。丸ごと消すんじゃなくて、その点を活かしてスリム化する方が最善だったりするかも。
がんばってね!ではなくがんばってるね!と言おう
まず一歩踏み出させるために、必要悪を残すのも手。
反対派に正論投げても無駄。納得力をだすには、相手の大事な矜持は傷つけずに、仲間をじっくり集めて、相手に伝わる基盤を作って、提案する。
パワーキーマンがいたから回る、ではなくシステムとして普通のメンバーで回るように考えないと、一代で破綻してしまう。